排卵障害による月経不順と卵巣機能不全(POI)の無月経 排卵障害による月経不順と卵巣機能不全(POI)の無月経

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排卵障害による月経不順と卵巣機能不全(POI)の無月経

最近、

「月経が思うように来ない」

といったご相談が増えています。

卵巣でゆっくりでも卵胞を育てられている場合は「排卵障害」「月経不順」という病名がつきますが、卵巣が全く卵胞を作っていない場合は

「卵巣機能不全」

となってしまい、40歳以下でもホルモン数値によっては

「早発閉経(POF)」

と診断されてしまいます。

遺伝的要因があるのであれば漢方やホルモン治療を頑張ってもなかなか結果を残す事が難しいですが、遺伝でない場合は漢方と生活習慣や体質などを改善することで結果が出る可能性が高いと言われます。

そこで今回は月経不順の原因と対応についてご紹介します

【月経不順の原因】

①ストレス&夜更かし

昔に比べ女性は働きながら妊活をする事が普通になっておりストレスと女性ホルモンのバランスを取るというとても困難な状況の中、妊活をしているのが現代社会の問題と言われています。

脳がストレスを受けると脳下垂体から分泌されるFSHやLHと呼ばれる卵巣や卵胞に対する指令が乱れてしまい、上手に卵を育てたり排卵させる事が難しくなります。

また、夜更かしや生活リズムの乱れも同じく脳のホルモン刺激を混乱させる原因の1つと言われます。

②多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

上記の原因や男性ホルモンとのバランスが取れなくなる事でホルモン値が

FSH<LH

になると卵巣から複数の卵胞が育った状態から排卵をすることが出来ず排卵障害となります。

③卵巣機能低下

これは加齢によるものだけでなく

「ホルモン剤の連続投与」

「採卵周期を繰り返す」

などが原因で卵巣機能が低下していしまい卵を育てるチカラが衰えてしまう事で起こります。

この場合は

「E2↓や卵胞の成長が遅い」

「FHS↑や低温期の体温が高い」

などのサインが見られます。
若い方の場合はホルモン治療を3~6カ月お休みする事で回復する可能性もありますが40代以降は回復しづらいと感じます。

④痩せ過ぎや太り過ぎ

【BMIが18.5未満の場合】

タンパクや栄養が不足し貧血にもなりやすいため、ホルモン生成不足だけでなく血流悪化も重なり

「排卵障害」
「妊娠率低下」

のリスクになると言われます。
特に無理なダイエットやストレスによる拒食症などで急激に痩せてしまった場合、月経が止まる事もあり、体重減少は月経リズムを乱す大きな要因と言われます。

【BMIが25以上の場合】

卵子や胚の質が低下しやすく子宮環境も悪くなりやすいため不妊や流産率などに悪影響を及ぼすと言われます。

※BMI計算はコチラのリンク

 

【月経不順を改善するためには】

まずは

「食生活」
「生活リズム」

の改善や体重管理など、自身で改善できる範囲で努力しましょう。
その他、「多嚢胞性卵巣症候群」や「卵巣機能低下」に関しては、漢方相談などによる体質改善をおすすめしていますが

「不調の期間と体質改善にかかる期間は比例する」

と言われるため長期月経不順の方は正常な排卵リズムに戻すまで長い期間が必要になる場合もあり、妊活を急ぐ場合は不妊専門病院での治療についても医師の指導の下並行で実施していただくことも可能です。

月経の乱れは卵巣や子宮にとってとてもストレスの強い状況です。

なるべく早期の段階で自然な月経リズムを取り戻すべく体に必要な改善方法を取り入れて健康的なホルモン状態へ戻すことをおすすめします。

 

 

 

 

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