多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)でお悩みの方に | 神戸:女性のための漢方相談「漢方侑備堂」

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)でお悩みの方に

卵巣は通常、月経周期が始まると脳の下垂体から出されるFSH(卵巣刺激ホルモン)の「卵を育てて!」という指令に反応して複数の卵胞が育ちますが、月経周期5日目頃になると「主席細胞」と呼ばれる排卵を許された1つの卵胞が決定し、他の同時に育った卵胞は自然に消えてゆきます。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の卵巣ではこの主席細胞が決まる時期でも小さな卵胞が多数あり、これは「ネックレスサイン」と呼ばれ、卵巣内に卵胞が連なっておりなかなか排卵出来ないため「排卵障害」や「不妊症」の原因となります。




ー多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の特徴

  • 月経異常
  • 両側卵巣に多数の小卵胞がある
  • 男性ホルモンが高値、又はLH≧FSH

※ちなみに他の特徴として「ニキビ・多毛・肥満」などの症状がPCOSの特徴として記載される事がありますが、実際にはこれらの所見が見受けられないPCOSの方も多くいらっしゃいます。




ーPCOとPCOSの違いとは?

PCOは「多嚢胞性卵巣」と呼ばれ、上記のネックレスサインが見受けられる状態をいいますが、PCOSは“S”=SYNDROME(症候群)という文字が加わったもので、PCOの卵巣所見に加えて月経異常や排卵障害、ホルモン値異常が見られます。
ちなみに、PCOはおよそ20%の女性に見られますが毎月定期的に排卵する場合も多く、無症状のため気づかれないこともあります。




ー不妊症のリスクとしては?

PCOSの場合、排卵障害のため自然妊娠が難しいと言われ、婦人科や不妊専門病院では、

  • 排卵誘発剤を使ったタイミング法
  • 腹腔鏡下で卵巣表面に多数の穴をあけて排卵しやすくする「腹腔鏡下卵巣多孔術」
  • PCOSのうち、約25%の方はBMI25以上の肥満傾向が原因でインスリン抵抗性が関与していると言われるため、インスリン抵抗性改善作用のある「メトホルミン」などの薬剤を用いた排卵障害治療をする

など原因に対する治療法を実施されています。




ー漢方での対応

中国漢方(中医学)では、卵巣の中に小卵胞が沢山連なっている状態を「実証」(痰湿瘀血など)と考えて「痰湿」と呼ばれる過剰な物質(PCOSの場合は多数の小卵胞)や、「瘀血」と呼ばれる血流が滞っている状態を改善できるよう漢方を組み合わせますが、その大本であるその方の「体質」が「実証」(例えば肥満・多毛・ニキビタイプ)なのか、「虚証」(例えばやせ型・月経周期が長い・冷え性・疲れやすいタイプ)なのか、又は「気滞」(例えばストレスが強い・PMSがある・イライラしやすいタイプ)なのかなど、体質全体を判断した上で漢方を選びます。また現在のストレス社会の中で働きながら妊活をする女性も多く、PCOSの脳下垂体における「LH≧FSH」という状態はストレスによって引き起こされているという説も多く、ライフスタイルを考慮した上で漢方や生活養生により心身のバランスを整えることも重要になります。

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