中医学では冬はエネルギーを蓄える「収蔵」の季節と言われ、活動が静かになるイメージですが逆に春はエネルギーをのびのび活動させる「生長」の季節になるため、体が陰から陽へと大きな変化を遂げます。
このカラダが「衣替え」をする時期に起こりやすいのが
「自律神経のトラブル」
です。
特に元々血が少ない「血虚タイプ」や疲れやすく体力低下気味の「気虚タイプ」は春の陽気につられて体の陽気も上昇してしまい・・・・
🔸めまい
🔸のぼせ
🔸耳鳴り
🔸不安やソワソワ
🔸睡眠障害
などのトラブルが起こりやすくなります。
妊活中の女性の場合はPMSなど月経前のトラブルが出やすくなり、月経前の頭痛やイライラ・落ち込みなどがより強く出る場合があります。
軽めの症状の場合は頭部の巡りを整える漢方で改善されますが、上部の熱が籠ることで自律神経の交感神経まで興奮状態になった場合・・・
「のぼせや微熱」
「舌のピリピリや痛み」
「頭痛や頭重感」
なども併発するため、「苓桂朮甘湯」などのめまいの漢方では抑えきれない状態ですので上部に上昇した熱や気を下降させる漢方を使います。
(漢方では「昇降出入」と呼ばれ生薬それぞれに動かす方向性があります。)
特にこの春は「寒暖差」や「気圧の変化」が大きく自律神経への悪影響も大きかったように感じますので不調に悩む方も増えているように感じます。
根本の体質の弱さも含めて漢方では・・・
「どういう原因でトラブルが発生しているのか」
を診断していますので春の不調を感じた方はじっくり体についてご相談ください。